本日の話

気ままな感じです

せっけんの香りの素晴らしさよ

目の前から夏の装いをした集団が歩いてくる。先頭は足の太い女の人で、歩くたびに力強く踏みしめているため膝から上の肉が波打つように揺れている。とくに何も思わなかった。

しかしその集団が通り過ぎる時、汗の匂いと底が悪そうな香水の匂いがあたりに散らばって大変な思いをした。風が吹いていたというのに。

 

前々から自覚していることの一つとして、私は大きな音が突然鳴るのがとても苦手だ。徐々に聞こえてくるなら準備ができるので平気、カラオケなどでそこそこ大きい音がなってもわかっているのでまだ平気。しかし突然はダメなのだ、教室で缶の筆箱が落ちる、女の人が突然甲高い声で叫び出す、妙に大きな音で知らない人の電話が鳴る、雷が馬鹿みたいな音で落ちる、赤ん坊が突然真横で泣き出す、などなど。

そして最近は匂いにも色々言いたくなる。先日は古い箪笥と腐った生ゴミを混ぜたような匂いをさせるご婦人が電車の隣の席に座ってきて思わず泣きそうになった。講義でどうしても受け付けない男性独特のあの匂いをさせる学生の近くには座りたくないし近くに座って欲しくない。

好みの問題もあるだろうからわざわざ本人に指摘はしないし、私だって誰かにとって耐えきれない存在になってるだろう。本人には何も言わない。

だが、鼻と耳は防げない。困ったものである。

目ならなんとか瞼がある。しかしこの二つには蓋はないのだ。悲しい。

しっかりお風呂に入ろうとも香水で良い香りを(もちろんこれは本人にとってのである)つけようとも無理な匂いはする。

最近は便利な制汗剤や消臭アイテムが出回っているが、そもそも気にしていない人がひどい匂いだと周りはどうしたらいいのだろう。人類は鼻に蓋が必要になってきているのではないだろうか。

薬局の汗拭きシートのコーナーで私は自分の鼻をどうにか嫌な匂いから守るアイテムを探したが、見つけることはできなかった。

 

 

駄文