花曇
今年の桜はなかなか遅く、昨日やっと花見にちょうどよい咲き具合に。
やっと見頃だ散らないうちにと今週末ドライブを企てているものの、今朝からしばらく雨だそうで。
桜に厳しい春だなぁと思いながら電車に揺られています。
四月になりやっと車を運転できるように!
免許、なんとか取れました。よかったよかった。
あちこち行くのが楽しくついつい出かけてしまう。
お酒が行き当たりばったりで飲めなくなったのは寂しいけどまぁいいか!
計画的飲酒!計画的飲酒!
そして先日、「夜は短し歩けよ乙女」の映画を観に行きました。
森見登美彦ファンの私と友人で劇場へ。
(以下ネタバレ含みますのでお気をつけて!)
率直に言ってこれはご褒美ですね!!
夜は短しというより森見登美彦作品の映画といった具合。原作を読み倒してる人であればあるほどニヤニヤする場所が増えるこの「原作」を踏まえた映像。
四畳半はもちろん夜行や太陽の塔も踏まえたつくりなのか……観ていてあれもこれもあの作品と繋がっている!と感極まりました。
4つの話を一夜に集結させたことにより、アクロバティックといいますか駆け足、汽車のようなスピード感でしたので劇場に通って舐めるように観なくては。
またキャラクターは先輩、黒髪の乙女をはじめとして作中そのままというよりは原作を踏まえて映画の中で動くとあの動き、あの性格、あのようなセリフという感じで新しい先輩、黒髪の乙女達と捉えました。
私的には先輩はなんだか堂々と、そしてムキに、必死加減が色濃くでており、原作より人目を気にしなくなったというかぶつかって行く感じが強くなり、乙女への恋心、ロマンチックエンジン全開といったところ。星野源の学生くささがある声もよかったです。
黒髪の乙女も未知にたいして幼さというより一種の強かさをもってぶつかっていく姿が印象でした。
原作だと照れる、気づいていない、抜けた感じが映画では開かれた感性、わかった上での挑戦といった感じに。パンフレットでも「原作より大人びている」といったことが書かれてましたので、少し俗っぽさも足されて行動がお転婆、みていて目が足りませんでした!
個人的には李白さん、わりと可愛いおじいちゃんでスタートしたのでおお、っとなりました。
もう少し世から離れるといいますか仙人じみた(有頂天家族の李白さんに近いですかね)俗を高みから笑う感じで暗い感情と距離を取っているように感じてましたが、あれ最初から風邪ひいてたんですね!
風邪ひきの李白さんは原作でも弱ってましたから、終盤で納得しました。最後のふくふくとした笑い李白さんが本来の姿なのかもですね。
他にも色々原作とは異なる色合いや新しい関係、知らなかった具合もありましたがあとひとつだけ。
詭弁踊りそんなやつなの!?
そこだけは!ぬらぬらとした鰻のごとくの踊りではないのかと!突っ込ませてください!突然の踊りでチュリトス吹き出しました。
初版から10年でしたか、私が知ったのは8年ほど前でしたがそこからいままで夜は短しほど読みのめり込んだ本に出会っておりません。
あれほど面白い本が映像になり劇場で観れたこと、本当に嬉しかったです。
これは是非原作他にも森見登美彦作品をいくつか読んだ上で観て欲しい映画でした。
まだ公開期間ございますので若葉マークの車を走らせ劇場まで行きたいと思います。
そして先輩からの手紙、黒髪の乙女からの返事もお楽しみに!!!!
(私はまだ緊張して読めておりません!)
BGM/ なし